熊川哲也、メラントゥ

ひとりぼっちの少女がパリでバレリーナを目指す夢に恋する物語『フェリシーと夢のトウシューズ』でバレエ学校のカリスマ指導者メラントゥ役の日本語吹替え版ボイスキャストを世界的バレエダンサーの熊川哲也が務めることが決定した。

物語の舞台は19世紀末、エッフェル塔が建設中の花の都パリ。パリ・オペラ座の舞台に立つことを夢見ていた少女は、元バレリーナと運命的に出会い、情熱と勇気を胸に新しい世界に飛び込む。セーヌ川にかかる橋の上、エッフェル塔の下、賑やかなお店でフェリシーは軽やかに跳ね、優雅に踊る―アニメーションだからこそ描けた魔法のようなきらめきと、その躍動感に目も心も奪われる。声の出演に、エル・ファニング、デイン・デハーン、カーリー・レイ・ジェプセンが参加。フェリシーの何度でも立ち上がる明るく前向きな姿に、夢を忘れかけた大人も、夢を追いかけている真っ最中の子供たちも、思わず心が踊り出す―。

今回、主人公フェリシーの情熱と可能性を見い出し、厳しくも見守り続けるパリ・オペラ座バレエ学校のカリスマ指導者メラントゥ役を、世界的バレエダンサーの熊川哲也が務めることが決定した。東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団に入団した熊川は、史上最年少でソリストに昇格し、その後プリンシパルに任命される。数々のバレエ団に客演で話題を呼び、98 年に英国ロイヤル・バレエ団を退団。そして 99 年、Kバレエカンパニーを創立しバレエダンサーとしてのみならず芸術監督として、日本のバレエ界を牽引し続け、現在は次世代の発掘にも力を入れている熊川。これ以上の適任はいないまさに、夢のキャスティングが実現した。

熊川は、今回のオファーについて「声優は経験したことがなかったので興味はありましたけれど、僕のすべてであるバレエという題材と、僕自身も沢山の生徒を教えていますので、フェリシーのバレエへのひたむきな情熱や、夢や希望へ向かっていく姿が心に染みました。いちばん驚いたのがダンサーの動き。作品のクオリティの高さは感じましたが、デフォルメをしつつ、非常にしっかりしていながらも可愛らしい動きに驚きました」とコメント。演じる役柄について、自身も指導者という立場から「(指導者は)根底に愛がなくてはいけないと思う。バレエに対する愛はもちろん、人間愛が必要だと思います。子供たちは敏感なので嘘をつけないし、バレエの厳しさや現実を教えるのは、自分自身も苦悩している場面があり、同じような経験をしています。この映画は、そんな中でも奮闘するフェリシーがとても可愛らしく、ほっこりして癒されました。子供だけではなく、教育に携わる人、芸術家、子供をもつ親、すべての大人たちが共感できるシーンがあると思います」と熱い思いを語った。

映画『フェリシーと夢のトウシューズ』は2017年8月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:エリック・サマー、エリック・ワリン
声の出演:エル・ファニング、デイン・デハーン、カーリー・レイ・ジェプセン
配給:キノフィルムズ
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