宮崎あおい、李相日監督

第30東京国際映画祭「Japan Now」部門上映作品『怒り』のQ&Aイベントが11月1日(水)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、宮崎あおい、李相日監督が登壇した。

現在の日本を代表する作品を、映画祭独自の視点で選考した「Japan Now」部門。『怒り』は、原作:吉田修一×監督・脚本:李相日のタッグに音楽:坂本龍一が加わり、日本を代表する7人の豪華俳優陣が集結した感動のヒューマンミステリー。

上映後のQ&Aに登壇した宮崎は「今日はお越しいただきありがとうございます。お客さまと一緒に色んな話をして皆さんの思っていることとか聞いてみたいこととかに応えられるような時間になればと思っています。是非たくさん質問していただけたら嬉しく思います」と挨拶すると、客席から拍手とともに『あおいちゃーん!』と歓声が上がり、イベントの幕が開けた。

“30代の宮崎あおいへの期待”について問われると、宮崎は「今できることをコツコツやっていったら良い30代になるのかなと思っていますが、でも最近は新しいことにチャレンジをどんどんしていけるといいなと思っています。それは仕事の部分でもそうですし、自分が今までやったことのないことにもっと出会っていきたいなと思っています」と期待を込めた。

“芝居をする中で一番難しいこと”について問われると「人を笑わせることが一番難しいことだと思っているので、お芝居の中で人を笑わせたりとかするのも難しいなと思いますし、漫才師の役をやらせてもらったことがあるんですけど、それをやった時になんて難しいことなんだろうって思いました」と回答した。続けて“印象に残っているシーン“を問われると「撮影自体は2週間くらいだったんですけど、2週間てこんなに長いんだって思う2週間で、全部がすごく鮮明に残っている気もするし、何も覚えてない気もするし。どこって選ぶのが難しい作品というか・・・。選べないです」と語った。

最後に役作りについて“意識して演じたところ”を問われると、宮崎は「ないです」と答え、続けて「意識してどうこうしようって考えた部分は一切ないかなと思います。自分でこうしようと思ってやったというよりは、周りの人が作ってくださった環境の中に身をおいた時に自然に愛子ちゃんを一緒に作ってもらった。いつもそれはどの現場でもそうですが、こうやろうって思ってやったことは全部監督にダメって言われる気がするかなと思いました」と語った。

【取材・写真・文/蔭山勝也】

宮崎あおい

宮崎あおい

「第30回東京国際映画祭」は2017年10月25日(水)~11月3日(金・祝)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!