昭和の大傑作が斎藤工主演×白石和彌監督で始動―『麻雀放浪記2020』の追加キャストとして、タレントのヴァニラが映画初出演していることが発表された。

阿佐田哲也による250万部を超えるベストセラー小説「麻雀放浪記」。イラストレーターの和田誠が初監督した『麻雀放浪記』(1984)から35年、主演・斎藤工が10年間、映画化を熱望してアプローチを続けていた本作に、いまの日本映画界を牽引している白石和彌監督が立ち向かった。主人公・坊や哲がいるのは、2020年の“未来”。人口が減少し、労働はAI(人工知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれている。そしてそこは“東京オリンピック”が中止となった未来だった―。1945年の“戦後”からやってきたという坊や哲が見る驚愕の世界。その時、思わぬ状況で立ちはだかるゲーム“麻雀”での死闘とは―?

今回、2020年の東京の至るところに出現する「量産型セクサロイド」役として、総額2億円以上の全身整形で話題となっているタレントのヴァニラが映画初出演していることが発表された。1945年の【戦後】から斎藤工演じる坊や哲がやってきたのは2020年の【戦後】。そこは科学技術が加速度的に発達し、国民の労働や生活の管理すべてを人工知能が支配する世界。そして、2020年の東京の至るところに出現する量産型AI搭載セクサロイド役にキャスティングされたのがヴァニラだ。

見た目は人だが魂のないアンドロイドという難しい役どころと、彼女の究極の美が、これ以上にない形で共鳴し、量産型AI搭載セクサロイドの醸し出す虚無感を見事に表現。果てしなき人間の欲望を満たすために生み出された量産型のセクサロイドとして、時にはバッティングセンターの客寄せロボットとして、時には高級クラブのホステスとして、物語の随所に登場する。そして、アンドロイドの概念も知らない坊や哲にとってヴァニラ演じるセクサロイドは、絡繰り人形ならぬまるで人間そのもの。戦後から来た哲と最先端のアンドロイドの未知なる遭遇がもたらす超化学反応に期待がかかる。

また、先日解禁されたベッキー演じるAIユキは、このセクサロイドをプロトタイプとして生み出されたもの。こうした科学の発展の末には、本当に幸福があるのか―。2020年に突然迷い込んだ「坊や哲」というフィルターを通して見る、現代社会の想像を超えたモラル崩壊が、観る者の倫理観を極限まで揺さぶる。

ヴァニラ コメント

初めての映画出演でとても緊張したけど、和気あいあいの現場でとても楽しかったです。
監督やスタッフさんに色々とご指導頂きながらアンドロイド役を演じさせて頂きました。
びっくりしちゃうようなシーンもあるので是非皆さん楽しみにしていてくださいね!

白石和彌(監督)コメント

究極の美しさを求めるヴァニラさんに強い感銘を受け、量産型アンドロイドを演じて頂きました。
二度登場しますが、少しアンドロイドとしての仕様が違います。将来のアンドロイドがヴァニラさんの容姿になったら最高だと思いました。

映画『麻雀放浪記2020』は2019年4月5日(金)より全国で公開!
監督:白石和彌
原案:阿佐田哲也「麻雀放浪記」(文春文庫刊)
出演:斎藤工、もも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー、的場浩司、岡崎体育、ピエール瀧、音尾琢真、小松政夫/竹中直人
配給:東映
©2019「麻雀放浪記2020」製作委員会