第33回東京国際映画祭「特別招待作品」部門上映作品『フード・ラック!食運』の舞台挨拶が11月4日(水)にEXシアター六本木で行われ、寺門ジモン監督、EXILE NAOTO、土屋太鳳が登壇した。

日本公開前の最新作をプレミア上映する、大作や話題作が揃う「特別招待作品」部門。本作は、芸能界屈指の食通であり、ありとあらゆる名店を巡り、食の素材から味までを熟知する寺門ジモンが熟成期間を経て作り上げた完全オリジナル作品。幻の人気焼肉店「根岸苑」―かつてそこには、食とともに家族の笑顔が溢れていた。長きにわたり、疎遠になっていた母の突然の余命宣告。“食運”を持つ、奇跡の男が“母の味”を求めて、食の旅に出る―。EXILE NAOTO(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS)、土屋太鳳がW主演を務める。

寺門は登場するなり、マイクと自前のトングを間違えるというボケをかましながらも「まずはお肉を食べたくなってくれれば本当に嬉しいです。」と挨拶。また土屋は「この愛する作品を国境を越えてお届けできるということを本当に嬉しく思います。愛情と感謝を噛み締めて、大切な今を皆さんと一緒に味わえたらいいなと思います。」と挨拶した。

“お肉との共演”ということで、NAOTOは「お肉との相性ですか?いいんじゃないですか?(笑)今回はお肉にもしっかり演技をしてもらわないと困るということで、自分たちはジモンさんからの演技指導はあまりなかったのですが、肉の焼き方指導の方が厳しくやられたぐらいだったので、焼き方や見え方にもこだわって、お肉が生き生きとみえていたと思います。」とお肉との相性の良さをアピールした。

このオリジナルの物語を寺門は「親と子どもには永遠に続く愛があって、美味しさってそういうものと繋がってくるというのがあったので、大きい意味ではそのようなテーマも含めながら“食べるということは生きること“、お母さんからもらった愛情などがうまく僕のうざ〜いウンチクと共に皆さんの方にも伝わればと思いました。」と会場を笑わせた。

また、土屋は「ジモンさんはすごく情熱を持たれていて、その情熱でお肉が焼かれてしまうんじゃないかというほどで。テープの数が増えていくのは、ジモン監督のこだわりというよりは、使命感なんじゃないかと思いました。食というのは幸せじゃないと楽しめないことの一つで、食材も調理する人も味わう人も、大切な命に関係するので、それをすごく大切に描いてらっしゃるなと感じました。」とコメント。さらに土屋は「私がこの作品を見て思ったのは、白の清潔感と女性の清潔感をきれいに切り取っていて、お肉の生命力と清潔感のバランスをとっていらっしゃると思いました。」と話すと、寺門は「今のすごい良かった!」と土屋のコメントを絶賛した。

NAOTOは寺門から具体的なアドバイスを受けたといい、「“例えばこのトングが侍の持つ日本刀だったら、侍がスッと刀を構えたようにトングを構える”というジモンさんからのアドバイスがすごくしっくりきて。これが肉の武士道ですよね!」と笑いを誘った。

寺門は最後に「映画を見る前にお店を予約して、映画を見てからそのお店に向かうというのをやって欲しいです。お肉を食べるアイドリングには最高の肉映画です。」とこの映画ならではの楽しみ方を話した。

【写真・文/市原唯衣】

映画『フード・ラック!食運』は2020年11月20日(金)より全国で公開!
原作・監督:寺門ジモン
出演:EXILE NAOTO、土屋太鳳、石黒賢、松尾諭、寺脇康文、白竜、東ちづる、矢柴俊博、筧美和子、大泉洋(特別出演)、大和田伸也、竜雷太、りょう
配給:松竹
©2020松竹

第33回東京国際映画祭は2020年10月31日(土)~11月9日(月)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!
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