9月に開催されるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021のプレイベントが、7月4日(日)・10日(土)・11日(日)・17日(土)・18日(日)の5日間にわたり、SKIPシティ 映像ホール(埼玉県川口市)で開催されている。

新型コロナウイルス感染症拡大予防の観点からオンライン配信で開催された昨年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020。今回のプレイベントでは、本映画祭のメイン会場であるSKIPシティ映像ホールのスクリーンでオンライン配信となった作品を鑑賞できる。上映されるのは、2020年の本映画祭でノミネートされた全24作品。

上映作品には、今年1月に劇場公開され話題を呼んだ『写真の女』(串田壮史監督)、3月公開の『コントラ』(アンシュル・チョウハン監督)、4月公開の『stay』(藤田直哉監督)や、8月20日公開予定の『リル・バック ストリートから世界へ』(映画祭上映タイトル『リル・バック/メンフィスの白鳥』)など世界中の若手監督の作品が厳選されたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の魅力を体感できる作品が揃っている。

また、海外作品の上映後には事前収録の監督インタビュー動画を上映、国内作品の上映後にはゲストによるQ&Aセッションも行われる。11日(日)の上映作品では『写真の女』、短編①、『コントラ』でそれぞれQ&Aセッションが予定されているほか、17日(土)・18日(日)の上映作品でも作品によって監督インタビュー映像の上映や、Q&Aセッションが予定されている(映像の上映やQ&Aセッションの実施については イベント特設サイトに記載)。

本映画祭の長谷川敏行プログラミング・ディレクターは、本イベント開催について「引き続き繋がっていきたいという私たちの意志」とし、さらに「作り手の人たちにも、大きなスクリーンに映し出される自身の作品を鑑賞してもらいたいという思い」とその理由を語っている。

また、昨年オンライン上映となった作品を、今回スクリーン上映することになったが「オンラインでも見たけれど、やはりスクリーンでも見たかったという方が多かった」と意外な反響があったという。これについては「同じ作品であっても、体験が違うということ」と分析し、まさに映画祭という場ならではの楽しみ方があることを証明した形だ。

さらに、1日に複数プログラムを1プログラムあたり600円という価格で鑑賞すること貴重な機会に「ひたすら映画に浸る体験というのを思い出してもらえるのではないか」と期待を寄せている。

チケットは イベント特設サイトから、座席指定で購入することができる。料金は1作品600円(税込)で、前売販売(上映前日23時59分まで/クレジット決済)のほか、残席がある場合は当日券(現金払いのみ)が販売される。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021 プレイベント概要

日程:2021年7月4日(日)、10日(土)、11日(日)、17日(土)、18日(日)【5日間】
会場:SKIPシティ映像ホール(埼玉県川口市上青木3-12-63 彩の国ビジュアルプラザ4F)
料金:1作品600円(税込)
チケット:6月25日(金)より販売開始
イベント特設サイト: こちら

長谷川敏行プログラミング・ディレクターコメント

―プレイベントを行うきっかけと趣旨について

まず、本イベントの一番の目的は、毎年映画祭に来場してくださっている常連のお客さんたちと、引き続き繋がっていきたいという私たちの意志です。
昨年のオンライン上映は、日本全国から多くの視聴をいただくことができ、これはひとつの成果だと考えておりますが、同時に、今年で18回を数えることによって、本映画祭の作品を信頼し、足しげく通ってくださっている方たちの顔が見えないのは、映画祭としては残念であり、悔しいことでもありましたので。
そして、同じく大きな意味としては、若い映像作家たちの作品を上映している映画祭として、作り手の人たちにも、大きなスクリーンに映し出される自身の作品を鑑賞してもらいたいという思いです。完成までモニターでしか見ていなかったという監督もいますので、いい映像といい音響のホールで上映することで、いろいろと気づくところもあるのではないかと思います。

――観客からの反響

先週日曜日(7月4日)に初日の作品上映があったのですが、意外だったのは、オンラインでも見たけれど、やはりスクリーンでも見たかったという方が多かったことです。
それは、オンラインでの視聴とスクリーンでの視聴というのは、たとえ同じ作品であっても、体験が違うということなのだと思います。
ある作品で「オンラインで視聴した時には見えなかった逆光の映像が、スクリーンでは美しく見え、今日あらためてこの作品を見ることができてよかったです」という感想をいただいたときには、今回のイベントを決行して本当によかったと心から思いました。

――イベントのおすすめポイント

やはり、一日に3~4プログラムを上映しておりますので、少し劇場から遠ざかってしまった方たちに、ひたすら映画に浸る体験というのを思い出してもらえるのではないかと思っています。
日本作品の上映には必ずQ&Aもありますし、海外作品の上映の多くは、収録したものではありますが、監督へのQ&A映像がついています。
そして何より、しっかりとした感染症対策を取って皆さんのご来場をお待ちしておりますので、暑い夏、涼しい劇場で世界中の映画をご覧いただけるのは、いい週末の過ごし方なのではないでしょうか!

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021 プレイベントは2021年7月4日(日)・10日(土)・11日(日)・17日(土)・18日(日)【5日間】にSKIPシティ 映像ホールで開催!