愛する人を戦地へ送り出した軍人の妻たちが結成した合唱団の実話から生まれた物語『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』の予告映像が解禁された。

2009年、愛する人の帰りを待ちながらイギリス軍基地で暮らす女性たちが合唱団を結成した。この活動はメディアにも取り上げられ、やがて全英中、そして世界各地へと広がるムーブメントとなった。BBCの人気テレビ番組「The Choir」でも特集された“軍人の妻”合唱団の実話を、『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ監督がメガホンをとり生まれた本作。合唱団結成を主導した2人の妻ケイトとリサを、アカデミー賞ノミネート&英国アカデミー賞(BAFTA)受賞のクリスティン・スコット・トーマスと、BAFTAノミネート経験者のシャロン・ホーガンが熱演。笑って泣ける、観るものをハッピーにする感動のハートフル・ストーリーに仕上げた。

今回解禁された予告編は、大佐の妻であるケイトが同じ基地で暮らす妻たちに向けて呼びかけるところから始まる。「パートナーが戦地にいる間、皆で一緒にできる活動を考えましょう」。彼女たちの配偶者はイギリス軍兵士としてアフガニスタンに派遣されており、半年間は帰ってこない。愛する人の安否を心配しながら、閉鎖的な基地の中で普段と変わらず暮らしていくのは、決して楽なことではない。そんな生活の中で互いに支え合い、心を一つにして打ち込める活動を探そうと提案するケイトに、初めて夫が派兵され不安でいっぱいのサラが「歌は?」と提案する。

何気ない一言で結成された、“軍人の妻”合唱団。夫が昇進し女性たちのまとめ役を務めることになったリサは、「気取った声で聖歌を歌って何になるよよ」と何事にも真面目で基礎から取り組もうとするケイトに反発しながらも、「私たちには合唱団が必要よ」というケイトの説得に応じ、やがて共に合唱団の指導に熱意を傾けていく。

ドアが叩かれるたび、電話が鳴るたび不安だと訴える若いサラをはじめ、平然を装いながらも不安と緊張の毎日を送る女性たちは、リサの提案によって自分たちの心情を吐き出すようなポップ・ソングを力いっぱい歌い、笑顔を取り戻していく。それぞれの事情を抱え、度々衝突を繰り返すケイトとリサも、次第に一つになっていく歌声に希望を見出し始める。“時計の音を聞きながら ベッドであたなを思う~♪”という名曲「タイム・アフター・タイム」の美しく、女性たちの感情がこもった歌声は、耳にする者が思わずハッとするものになっていた。そんな合唱団に、吉報が舞い込む。戦没者追悼イベントのステージに、合唱団が招かれたのだ。

イギリスの戦没者追悼イベントは【リメンブランス・デー】と呼ばれ、毎年エリザベス女王らイギリス王室も臨席する国家的な行事である。テレビで中継され、戦地のパートナーたちにも届くかもしれないビッグイベントからのオファーに、より一層熱意をもって合唱に取り組んでいく妻たち。歌ではどうにもならない悲しみや喪失を乗越えながら、それでも共に笑顔で歌う仲間たちがいる。

「歌って笑って、強くなる」、女性たちの悲喜こもごもと名曲が、作品の感動を予感させる。“いい音楽が生まれるのは誰かを想うとき”と仲間たちを鼓舞し、「私たちは日陰の存在なんかじゃない。ガンガン行きましょ!」と気勢を上げるリサの台詞と、ケイトの笑顔。そしてビッグイベントの喝さいで予告編は締められる。まさに笑いあり、涙あり、そして名曲アリ。さらに多くの名曲が登場する本編の感動を約束してくれる予告編と言えるが、果たして合唱団は英国中が注目する大イベントでどんな歌声を披露するのか―。

予告映像

『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』は2022年5月20日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国で順次公開!
監督:ピーター・カッタネオ
出演:クリスティン・スコット・トーマス、シャロン・ホーガン
配給:キノフィルムズ
© MILITARY WIVES CHOIR FILM LTD 2019