SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023のオープニング上映『瞼の転校生』舞台挨拶が7月15日(土)にSKIPシティ 映像ホールで行われ、松藤史恩、葉山さら、高島礼子、藤田直哉監督が登壇した。

“若手映像クリエイターの登竜門”として、映画界の未来を担う新たな才能の発掘を目的に2004年より毎年開催されてきたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。記念すべき第20回となる今回は、スクリーン上映とオンライン配信のハイブリッドで開催される。会期はスクリーン上映が7月15日(土)~23日(日)、オンライン配信が7月22日(土)~26日(水)に開催される。

オープニング上映の『瞼の転校生』は、大衆演劇の世界で生きる中学生が、ひと月だけしか通えない学校での様々な出会いと別れを通じて変わっていく姿を描いた青春ドラマ。『stay』(19)が2020年の本映画祭国内コンペティション短編部門で優秀作品賞を受賞した藤田直哉が監督を務める。出演は松藤史恩、その友達役に齋藤潤、葉山さら。ほかに高島礼子、佐伯日菜子らが子どもと共に悩む大人たちを演じる。

2020年に自身の監督作『stay』が本映画祭の国内コンペティション短編部門で優秀作品賞を受賞した際はオンライン上映のみだったことから、藤田監督は「たくさんのみなさんに観ていただく機会をいただけてうれしく思いますし、すごく楽しみにしてきました」と喜びを見せた。

本作では大衆演劇をテーマにしているが、藤田監督は「スーパー銭湯に常設の劇場があって、存在は知っていただけど観ることはなかった期間があり、たまたま観させていただいたときに今まで知らなかった文化で、カルチャーショックを受けた」と明かした。

主演の松藤は「(大衆演劇については)この撮影をするまで知らなくて、台本をもらった時に監督に教えてもらって、セリフを覚えたり、カツラが重くて、すごいなと思い大変でした」と語った。共演する葉山は「エネルギーとかパワーをどう表現するかを監督と話し合って進めました」と振り返った。

また、高島は「今の子供たちがしっかりしているなと。親はそれを見守っているだけと言うか、子供を信じて変な方向に行かないようにという親の役だったのがありがたかった」と撮影を振り返り、「子どもと同じ目線で観て応援をしてあげる」と自身の役どころについて語った。

その撮影について藤田監督は「関係性が画面に出たかなと思っていて。現場で仲良くやって積み上げてきた関係性がうまく転んでいいシーンになった」とキャスト陣の仲の良さをうかがわせた。

本作は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭20周年と、川口市制施行90周年を記念して制作されたことから、川口市でもロケが行われたが、「(映画祭会場でもあるSKIPシティにある)『つぼ八』がおいしかったです(笑)おいしくて、私にとっては思い出深いシーンになりました」と明かす高島。松藤は「夜景を見るシーンがあるんですけど、そこがすごいきれいで何度でも来たくなる」といい、葉山は「川口西公園が印象に残っていて。素敵なモニュメントがあったり、芝生で子どもが遊んでいる姿を見ると憩いの場なのかなと」と語った。

最後に松藤は「この映画をいろいろな人に観ていただいて、大衆演劇をますます広げていけたらと思います」、葉山は「映画の中で描かれている1か月で成長と関係性が変わっていくところを楽しんでいただけたら」、高嶋は「ロケ中に観なかった川口の素晴らしい趣のある景色もたくさん映っています。子どもたちが芝居をしてくださって絵画を見ているかのごとく印象を受けましたので楽しんでいただけると思います」、藤田監督は「今回の映画の制作をきっかけに大衆演劇を何回も観に行って楽しめた経験があるので、これをきっかけに実際に足を運んで観てもらって、どういうものかを感じていただけるきっかけになったらうれしい。メインの3人の子どもたちの友情物語でもあるので、大人目線で子どもをどう見ているのかをどう感じたのかを考えて欲しい」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023
[スクリーン上映]7月15日(土)~7月23日(日)にSKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール、多目的ホール(埼玉県川口市)ほかで開催
[オンライン配信]7月22日(土)~7月26日(水)に配信
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