『そして、バトンは渡された』の学生限定試写会イベントが10月20日(水)に都内で行われ、永野芽郁が登壇した。

血の繋がらない親に育てられ、4回も苗字が変わった高校生、森宮優子はわけあって料理上手な義理の父親・森宮壮介と二人暮らしをしている。今は卒業式に向けピアノを猛特訓中。将来のこと恋のこと友達のこと、うまくいかないことばかり…。一方、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女・梨花。泣き虫な娘のみぃたんには愛情を注ぎ共に暮らしていたが、ある日、娘を残して姿を消してしまう―。やがて2つの物語が交差するとき、驚きと感動が訪れる。主人公優子を永野芽郁、優子の血の繋がらない父親・森宮を田中圭、自由奔放に生きる魔性の女性・梨花を石原さとみが演じる。

学生限定で開催された本試写会では、上映終了後に主演を務めた田中圭からのスペシャルメッセージ映像を上映。その映像で、自身が会場に行けない代わりに「娘の優子ちゃんに行ってもらおうと思います!」の合図とともにサプライズで永野芽郁が登壇、会場に集まった観客からは大きな拍手が寄せられた。

実は会場で一緒に映画を見ていたという永野は「すすり泣いている声が聞こえてうれしかったです」と挨拶し、今回作品を鑑賞したことで「初めて見た時は冷静な気持ちで見れなくて。改めて見て、撮影のことを振り返ったりとか」と感慨深げに語った。

本作で田中圭と初共演となった永野だが“いないからこそ話せる田中圭のエピソード”について聞かれると「話したい、いっぱい!」とニヤリとし、「とにかく寝癖がひどい!芸術です。どうやって寝られたんですか?というのを毎朝していました」と明かし、笑いを誘った。また「ふざけてよく分からない嘘を言ってくる。ツッコみづらいんですよ、本当か嘘か分からないから」と言いつつも「人を和ませる力がある方だと思いました」と田中の撮影現場での様子について語った。

イベントでは会場に集まった学生からの感想や質問に永野が答えるコーナーが用意され、これには永野も「聞けるの?直接?嬉しい!」と笑顔を見せた。劇中では3か月間練習してピアノを披露した永野だが、「ピアニストになるためにがんばっていて、音大受験を考えている」という学生には「ピアノの大変さをやってみて知ったことがいっぱいあったんです。プロのピアニストを目指すなんて本当にすごいことだと思います!応援しています。みなさん拍手してあげてください」とエールを送った。

そんな永野は、自身の学生時代にはピアノを弾いた経験がなく、「学生の時か弾けたらもっと楽しかったのかなとは思います」と振り返った。また、“学生時代にやってよかったと思ったこと”を聞かれると「大人から『勉強は今しておくべきだ』って言われたことに対して、“めんどくさい”って思ってたんです。いざ社会人になった時に、勉強する時間って貴重だったんだなって気づいた」と学ぶことの大切さを語った。

最後に永野は「自分たちが作ったもので感動してもらったり、喜んでもらえることがすごく嬉しくて、改めてこの作品を届けられてよかったなと思いました」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『そして、バトンは渡された』は2021年10月29日(金)より全国で公開!
監督:前田哲
出演:永野芽郁、田中圭、岡田健史、稲垣来泉、朝比奈彩、安藤裕子、戸田菜穂、木野花/石原さとみ/大森南朋、市村正親
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会