SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022のオープニング上映『世界の始まりはいつも君と』の舞台挨拶が7月16日(土)にSKIPシティ 映像ホールで行われ、手島実優、根矢涼香、栗生みな、磯部鉄平監督が登壇した。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、“若手映像クリエイターの登竜門”として、映画界の未来を担う新たな才能の発掘を目的に2004年より毎年開催されてきた。第19回となる今回は、2019年以来となるスクリーン上映が行われるほか、昨年と一昨年に引き続き、オンライン配信も合わせて行われる。会期はスクリーン上映が7月16日(土)~24日(日)、オンライン配信が7月21日(木)~27日(水)に開催される。

オープニング上映の『世界の始まりはいつも君と』は、本映画祭において2018年に『予定は未定』で短編部門優秀作品賞、2019年に『ミは未来のミ』でSKIPシティアワード、2020年の『コーンフレーク』で長編部門観客賞と3年連続で受賞を果たした磯部監督による最新作。本作で映画祭に凱旋を果たしたことに「感慨深いです」と挨拶した磯部監督。女子高生たちのドラマを描く本作に「緊張しながら」と撮影を振り返った磯部監督だが、根矢は「共感力強めなので誰よりも女子でした」と撮影現場の様子を明かし、笑いを誘った。

漫才の掛け合いがあるという手島は、本作のオーディションの際に「ボケ担当という設定で、キャラクターをつかむこと自体は早かった。気持ちも分かるし、どう表現するかビジョンもすぐできたんですけど、漫才は本当に難しかったです。自分ってこんなにおもしろくないんだと痛感したくらい(笑)」と苦労を明かした。一方でツッコミ役となる根矢は「ずっと不機嫌な役。とにかくその時の役を演じるのに精いっぱい」と明かしつつ、2020年の撮影時には「不安な要素もそのままノブに入れて演じられた」とコロナ禍ならではの思いを振り返った。

原作となった舞台にも出演している栗生は「舞台版は作品を引っ張っていくという意識で作っていたんですけど、映画になったときに一匹狼のキャラクターのままカメラの前にいることができた」と語った。これまで自主映画を作ってきた磯部監督だが、原作を映画化にするにあたっては「めちゃくちゃ難しいと思った。難しいけど楽しかった」といいつつ、編集については「過去イチ進まなかったです」と苦労もあったという。

今回、映画祭のオープニング上映としての初披露について手島は「(自身の漫才で)果たして笑う人がいるのかなと気になっています」と不安を口にしつつ「こう見て欲しいとか言わずに、みなさんの広い視野で見ていただけたら嬉しい」といい、根矢は「船に乗った気持ちで揺られていてください。翻弄されてほしい」、栗生は「10年以上(舞台版が)続いた作品なので、この機会に見ていただけることが嬉しいです」と期待を込めたメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022は[スクリーン上映]2022年7月16日(土)~7月24日(日)にSKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール、多目的ホール(埼玉県川口市)、メディアセブン(埼玉県川口市)ほかで開催、[オンライン配信]7月21日(木)~7月27日(水)に配信!
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