『カラオケ行こ!』の大ヒット御礼舞台挨拶が2月5日(月)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、綾野剛、齋藤潤、坂井真紀、宮崎吐夢、八木美樹、後聖人が登壇した。

原作は、合唱部部長の中学3年生が突然ヤクザにカラオケに誘われ歌の指導を頼まれるという奇抜なストーリー設定とゆるい笑いで、マンガ大賞2021第3位を始めマンガ賞に続々ランクインした累計55万部を突破した超人気コミック。合唱部部長の岡聡実はヤクザの成田狂児に突然カラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。狂児には何が何でも歌が上達しなければならない理由があった。聡実は嫌々ながらも歌唱指導を行うことになるのだが…。絶対に歌がうまくならなければならない主演のヤクザ・成田狂児役に綾野剛、“中学生に歌の指導を頼むヤクザ”というこれまでにない一風変わった役柄に挑む。そして物語のカギを握る、悩める合唱部部長の中学生・岡聡実役は、オーディションを勝ち抜き選ばれた期待の新星・齋藤潤。

応援上映の後に行われた今回の舞台挨拶。見終わったばかりの観客により大歓声で迎えられた綾野は「最高にうれしいです。この作品にとっていい相乗効果と言いますか」と感慨深げな様子で「コンサートのステージに立たせていただいているような感じになるくらい」と挨拶。また、この日は“紅色”の髪で登場したことで「別の作品で役作りでやっていまして。親和性がある形で来れたのも一つの縁」と照れ笑いを浮かべた。齋藤は「(応援上映の)映像を見させていただいて混ざりたいなと。『狂児!』って叫びたいと思いました」と笑顔を見せた。

応援上映の見どころについて、八木は「中川は和田を応援しているので、その姿を応援してくれると」と挙げ、綾野は「聡実くんの『紅』は素晴らしい。彼が歌っている姿を応援してくれたらうれしい」といい、「みんなで『紅だ』って(言いたい)。たった一人であそこまで叫べるので。みなさんと一緒ならより素敵かなと思います」と自らも応援上映に参加したいと語った。齋藤は「走る(自身が演じる)聡実を応援してほしいです。車にカメラを乗せて走ったんですけど、カメラが思ったより早くて」と全力疾走だったことを明かし、笑いを誘った。

また、本作に出演したことが「大き過ぎました。学べたことは多かったので刺激になりました」という齋藤から綾野にサプライズで手紙を披露。手紙を受け、思わず齋藤とハグした綾野は「とてもまっすぐな言葉。自分にはもったないと思うくらい素敵な文章をいただきまして、とても感銘を受けています」と感慨深げな様子で「オーディションから今日まで、彼の役者としての誕生を目撃した瞬間だと思っています。どうぼくたちが見つめ続けるかが大切だと思っていて、その見つめが彼を育てていくと思っています。必ずまた共演しましょう」と語った。

最後に綾野は「感無量です。この作品をみなさんが育ててくださったと感じています。現場の中で原作と出会い、和山先生と出会い、監督と出会い、(脚本家の)野木さんと出会い、齋藤潤くんと出会いました。その思いが一つの作品となってみなさんに届けられることを奇跡だと思っています」、齋藤は「この作品で素晴らしい、和山やまさんの『カラオケ行こ!』に出会えて、チーム一丸となって作った作品が、たくさんの方に届いているのは奇跡だと思いますし、感無量です。このみなさま方とお仕事ができるように、またこういった舞台に立てるように精進してまいります」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『カラオケ行こ!』は全国で公開中
監督:山下敦弘
出演:綾野剛、齋藤潤
芳根京子、橋本じゅん
やべきょうすけ、吉永秀平、チャンス大城、RED RICE(湘南乃風)
八木美樹、後聖人、井澤徹、岡部ひろき、米村亮太朗
北村一輝
配給:KADOKAWA
©2023「カラオケ行こ!」製作委員会